2013-04-09 メモ書き 雑記 「もう、何もかもおしまいだと思ってたのにね」 苦笑めいた表情で、真姫はそっと鍵盤にふれる。 「……ねえ、にこ先輩」 あえて『先輩』と、そう呼んで続ける。 「あたしたち、何処まで行けるかしら?」 わずかに震えたその声を、ハン、とにこは鼻で笑い飛ばす。 「決まってるじゃない、そんなの」 揺らがない瞳で、前を見据えて。 「——私たちが行きたいと思った場所」 それが何処だとしても、どれだけ遠くてもよ、と。 いやなんかそんなの読みたいなあ、と思っただけです。