「もう、何もかもおしまいだと思ってたのにね」 苦笑めいた表情で、真姫はそっと鍵盤にふれる。 「……ねえ、にこ先輩」 あえて『先輩』と、そう呼んで続ける。 「あたしたち、何処まで行けるかしら?」 わずかに震えたその声を、ハン、とにこは鼻で笑い飛ばす…
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