与太話、あるいは選挙によせて - 私にとっての高垣楓とは

言及するにはいささか機を逃した感も強いのでなんとなく、特に誰も見ていないのでとりとめもなく。

さて結果は出たわけなのですが、誰それに声がつくとか運営マジックだとか、そういうのはどこででも語られているのでここではおいといて。
2位、でした。
2位、ではあるのですが、この「順位」というやつが意味をあまり持たないほどに、何か一人違うものと戦っている、むしろ違うことをしているような印象さえある、そういうところがあります。
……いいか悪いかはさておき。
実際もう、「どうせ上位なんでしょ?」、みたいな空気は周囲にもあり、中間時点でやっぱり上位にはいて、あとはどこまで落ちてくるかな、というのが注目どころだったのに対してそこに踏みとどまったのは、そろそろその時が近いのではという気もしますが……


さて。
そんなこんなの毎度の傾向や、アニメでいきなりぶっちぎりトップアイドルになって「しまった」彼女ですが、自分の中ではむしろアイドルとしては後発の位置に立っている人で。
わりと初期からのカードとしての強キャラポジションや人気、というものに対して(反して、と言ってもいいかもしれませんが)、どこか自覚がない、その飄々としたキャラ立てから、あまり表には出さない不安めいたものを抱えている人、だと勝手に思っていました。
そしてその内にあるアンバランスさこそが魅力だと。
だからこそWMのカードはその転換点にあって、そこからどうなっていくのか……と思っていたのですが、ゲーム内カードでは「その先」が明確に見えるようなものはありませんでした。
ぼちぼち来るはず(今月ですかね……)の次もまあ、きっとそうなんでしょう。


そしてそんなこんな(≒カードが年一でしか来ないので進展がない)の内に始まったアニメ。
これがまあ、出番がアレだけあったのに何を贅沢な、という話ではあるのですが、開始1分足らずで「ああ終わってしまった」と結構ショックだったのでした。
センターでよかったじゃん、的なことを言われたような気もしますが、むしろそこは逆で。
あの笑顔で、ああやってセンターに立っている彼女は、先述の「アンバランスさ」を乗り越えた先にある、アイドルとしての確固とした自覚を持った、目指す先のある、そんな彼女でした。
お前アレだけ(1話冒頭のみ)で何が分かるねん、と言われればそれまでですが、見たかった過程をすっ飛ばして結果だけがいきなりぶっ込まれてきた、と感じたのは確かです。
以降の劇中描写を見れば、やはりステップとして乗り越えてきたものがあったのだろうなあ、と思わせてくれるシーンはありましたが、そこがこうやって「過ぎ去った時間」として扱われている以上、今後ゲーム内でもその辺りに触れるのは難しいでしょう、きっと。
デレステデレステで、さらにその前、如何にしてアイドルになりしか、みたいな部分がちょっとずつ語られていますが、ここはまだ何とも言えないところです。
この後出しジャンケン的な過去話は、人によってはだいぶ頭を抱える案件のようですが……


話がまったくとりとめないですが、選挙のところまで戻ってきて。
1位を取る、というのはやはり物語を持ったものであって欲しくて、では彼女にとってそれはなんなのか。
ここでアニメの扱いが少々ネックになってきて、もうなんかそういう次元じゃねえよこの人、みたいになってしまうのですが、そこはちょっと保留しておくと、先の「アンバランスさ」を核に考えたくなります。
例えばそう、シンデレラガールを射止めた凛を見て、心を動かされる、といったような。
卯月や未央の前では照れくさくて遠慮気味でも、もう少し距離のある彼女の前では、その喜びとさらに先を目指したい思いを語る凛、そしてそれを微笑ましく見守りつつ、そこに自分にない輝きを見出して。
どこか流されているような在り方に別れを告げて、自覚的に先を、上を目指そうと決める。
その結果としてのシンデレラガール……というのが自分の中ではありました。
「まだ始まっていない」「これから始まる」、そんな立ち位置。
過去に余り考えずにさらっと流したこれとかこれはその系譜。
特に後者はこの2人でもっといろんな関係性が見たいという願いもありつつ、もっと「ワガママ」であっていいんじゃないですかね、と。


さて、本格的に話が発散しているので(そもそもまとめる気がないからこんなところに書いている)。
じゃあ現状についてどうなのよと訊かれると、別に不満があるわけではなく、激寒ダジャレ25歳児でも世紀末歌姫でもどんとこいであり、ある種の完成をみているというのはそんなに悪いことでもない、というのが正直なところ。
次に大きく何かが動くとすれば、「早見沙織をもう一度ライブに呼べた時」ではないかなあと勝手に思っているので、今度の3rdに淡く無理な期待だけ(毎回使わない翡翠の光り物を持っていくのはそれはそれで寂しい)。
ともあれ、今後も期間や時間の拘束が少ないゲーム関連ではまだまだ顔を出していってくれるとは思っているので、そちらでの活躍(主に世紀末歌姫的な意味で)を楽しみにしていきたいと思います。
あと一番くじのCDは普通に販売してくれないからどこかで買う羽目になるのでお願いします、とだけ。