このでるた日記がひどい
どのでるた日記って、これね。
いやーこれはもう負けたわーっていうか天然って最強ですね!
ファンタジーの中だけの話じゃなかったんだ!
わりと本気で動揺しちゃったよ!
キャー!
……さておき。
そんな破壊力ばつぐんの話の前には塵とかすむようなお話ですが、書くと言ってしまっていたので。
あと、カテゴリわけは気が向いたらそのうち……
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「いや、よかったですよホント」
はいどうぞ、とお土産を手渡しつつ、先輩に今回の遠征についてご報告。いや、別にそんなことする必要なんてないんだけど、聞いてもらいたいとき話したいとき、あるじゃない?
「よくそんなしょっちゅう行くよね……」
さっそくそれを開封してぱりぽり頬張りつつ、理解出来ない、という顔をする先輩。うーん、わかんないかなあ、この感覚。先輩わりと出不精だし、そのせいもある……のかな。
「どこで見たって同じじゃない? だったら近い場所の方がいいなあ」
「違いますって。同じプログラムだって、『そのとき』はやっぱり『そのとき』にしかないですよ」
「そうかなあ……」
「先輩も行けばわかります! そのうちどっか行きましょうよ。あ、もういっそのこと作家さんのサイン会とかでもいいですから。ああほら、今度こういうのが……」
「……いや、それこそ近場でいいんじゃないの?」
なんて会話を交わしたのはいつだったか。
まったくもって申し訳ないんだけど、僕の方はいろいろあってそれをさっぱり忘れていたりしたのでした。
——だから。
「サイン会の整理券、取ってみたんだけど……」
「わ、すごいじゃないですか! 今回は1カ所でしかやらないって話だったから、争奪戦すごかったんですよね、これ」
おおー、と、わりと本気で尊敬の眼差しで見つめると、うんもう疲れた、行く前から疲れた、もういいかな、なんてふにゃふにゃした返事。出不精とか以前に、もっと根本的にどうにかした方がいいんじゃないかな、この人。
「何言ってるんですか、もう……せっかく直接送り手さんにありがとうって言える機会なんですから、ちゃんと準備して行ってきてくださいね!」
「行ってきてくださいねって……行くんでしょ?」
「え? 何がですか?」
「だから何がって、どうせそっちも行くんでしょって話。だったら連れてってよ、僕こういうの初めてだし」
慣れてるんでしょ? 頼りになるなー、とかなんとか、なんだかやけに浮かれたように話す先輩。初めての遠征がそんなに楽しみなのか、こういうのはわりと珍しい。
だけど、なんだか根本的なところを勘違いというか思い違いというか、とにかく間違えてるみたいなんだけど……どうしようかな……ええっと。
「あの、先輩?」
「ん? なに? 旅人部の先輩からビギナーの僕にアドバイス?」
「何ですかその部は。いやだからそうじゃなくて……その、僕、行かない、ですよ?」
「……え?」
「今回は正直厳しいかなって思ってて、最初っから諦めてたっていうか……」
分の悪い賭が嫌いなわけじゃないけれど、それでもさすがになんでもかんでも、というわけにもいかないのが現実。なので、今回はパスしようと決めてたんだけど。
「……そっか、僕にはこんなのあるよってその気にさせといて、行かないんだ」
「その気にさせるって……別に一人で行ったらいいじゃないですか。大丈夫ですって、別に取って食われるわけでもなし」
「へー、ふーん、そうですか」
いいですよーいいですけどねー、と、ちっともよくなさそうな顔で、こちらを恨みがましく見やりながら、
「信じてたのに」
なんて、よくわからないことを先輩は言った。
あの、僕そこまで言われないといけないんでしょうか……? うう、なんか胃が痛い……ああもう、わかったよわーかーりーまーしーた!
「行けばいいんでしょう? 行けば」
「え、だって整理券一枚しかないし」
「いいです別に。付き添いでもお供でもなんでもします! もう決めました。ダメって言ってもついて行きますからね!」
だから、そんな小動物みたいにおどおどしないでくださいよ、もう。先輩らしくないなあ、まったく。困るんですよねそういうの、どうやって相手していいかわかんないっていうか……
「そう。来てくれるんだ……あ、じゃあそうだ、サインは僕の名前じゃなくてそっちの名前でもらうとか」
「アンタそれ何しに行くんだよ!」
いいこと思いついたみたいに言われても、それこそ本末転倒というやつじゃないか。ほんとにこの人は……遠征慣れするまでついててあげないとダメなのかな。まあ、それならそれでいいんですけど? 来るっていうんならどこにだって連れてってあげますよ、先輩。だから、ちゃんとついてきてくださいね。頼みますよ!
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まだ全然どうしようか決めてないけど、次はこれのでるたサイドに挑戦する予定。
は未定。