今一度その問いかけを

ラブライブの話かもしれないしそうじゃないかもしれない。
さておき。
本当は、先週の11話終了時点で、あれこれ書きかけて忙しさにかまけていたら、MXでは12話だぜ!、になってしまったのであらまあ、という話です。
こちらではまだですが、漏れ聞こえる話から察するに、ある意味で予想と違う形で、ある意味で予想通りに、今一度、ひとつの問いかけが為されたものと思っています。




高坂穂乃果は「失敗」しなければならない。
……というのが、個人的に思っていたことでした。
最初のライブに人来なかったじゃん、と思った人、それは彼女の「失敗」ではありません。
あれは間違ったが故にそうなったのではなく、単純にそこが「スタート地点」であったことを示したに過ぎません。
始まりの場所があの日あの時で、廃校回避という目的以外の何かが産まれた瞬間だった、そう思っています。


そして現在。
あれこれとありつつも、皆の前を、先頭を走っていた彼女が、明確に「失敗」しました。
走り出すこと、走り続けることの裏にあるもう一つの意味。
躓くこと。
手の届く場所にあったはずのものが、遠く離れていってしまうこと。
言い繕うことの出来ない過ち、ようやくそれが、よりにもよってこのタイミングでもたらされたわけです。
さらに同時に、彼女の「目的」もまた、達成という形で消滅した……ようです(ここは放映がまだ見られていないので伝聞推定ですが、どうもそのようで)。
つまり、今彼女の手の中には何もない、誰もそう言わないとしても、ただ「責任」とでも呼ぶべきものがあるだけ、なわけです。
端的に言えばどんぞこであり、おいおい残り一話でどうすんの劇場版なの二期なの、状態であります。


で、あるが故に。
今一度、その問いかけがなされているのだと思っています。
何もそこまでの状況に、ではありますが、僕が聞きたかった答は、この向こうにしかない、のでしょう、きっと。
即ち、貴女にとってアイドルとはなんですか、と。
どれだけ嘆いても、ここまで来てしまった。
目的はもうない、けれどファンがいて、「ともだち」がいて、きっと歌える場所もあって。
さあ、貴女はどうしますか、と。


残り1話、先送りなのかウルトラCの解決なのか。
いずれにしても、なんらかの答は示されるものと思います。
  叶え! 私たちの夢——。
廃校回避は「目的」であって「夢」ではない。
では、叶えたい「夢」とはなんですか?
最終話は、きっとまた、新しい始まりになるものと、そう信じています。