しあわせな記憶を

こいつらは、こいつらは!、という感じで狼と香辛料の最終巻を読み終わった朝。
前巻のメインエピソード終幕には、なんとなくひどく遠くまできてしまった、というある種の感慨があったのですが、今回はもうとにかく、ああしあわせだなあ、とそれだけ。


昔から、僕の中では『いいかや、ぬしらの爺さまはな』とかそんな感じで、暖炉のそばで子供たちに遠い昔の話を語る彼女の姿があるのですが、今更そんなもの書く必要もないでしょう、としみじみ思いました。
いつかくる別れの日も、その先に続く再びの旅路も、彼と彼女だけのもの。


でも個人的につぼったのは、コルはよくこの二人と一緒に旅してられるよな!、というあの話。
もうお前ら付き合っちゃえよばりにいちゃいちゃでありました。
そもそも、お約束ながら「自分がいないとアイツはダメなんだ」発言は敗北宣言と同義です。
お前らは!
本当に!
お幸せに!
ありがとう!