ダークナイト見ながら書いてました
俺の頭がおかしい。
でもだいぶ自重したと思うんだよねこれ。
あ、あとなんか昨日の続きを一部で要望されたんですが、気が向いたらということで。
正直、その折にそちらで考えていただいた展開だけでもうおなかいっぱいでした。
書かなくていいじゃんかよ!
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「こういうのって不公平だと思うんだよね」
したり顔で先輩が言った。
「だから、今日は君んちに行くから」
いやなんでそうなるかなあ、という理屈はこの人には通用しない。まあ確かに、僕が先輩のところに遊びに行くことはあっても、その逆は一度もないわけで、不公平といえばそう……かなあ。やっぱり違う気がする。
「というわけで! お宅訪問!」
「そのテンションはどこから……」
「気にしない気にしない」
なんだろうなあ、ほんと……
「まあ、どうぞ」
「はいはいお邪魔しますよ」
ふふふん、と鼻歌まで歌いながら、やたら陽気な先輩。こういうのは初めて見る。……二度目はもういいかな、正直あんまり見たくない。
「む、なんでこんな小綺麗に片付いてんのさ」
「先輩の部屋がおかしいんですよ」
「僕より読んでるくせに……」
いやだから片付けるんでしょうが。床に直積みだけはダメです、絶対ダメです。
「せっかく散らかりっぷりを見に来たのに」
残念な人って本当にいるんですね。よくわかりました。
「じゃあいいよ、次はおとなのお兄さん向けのちょっとアレな本を」
「だから何しに来たんだよアンタは!」
バカじゃないの!? っていうかバカだよもう! 確定! 決定!
っていうか、そんな本なんか……あ。
「あ!」
そういえば、とあまり思い出したくないことを思い出した途端に、何かを見つけたらしい先輩の声がした。無駄に喜びの色に満ちているのは何故なんでしょうね。まったくね。
「こんなところに! こんな本が!」
「……それは気の迷いっていうか」
「へぇーふーんそーなんだー」
うわ全然信じてないですよこの人。でも、そもそもその本って……
「でもこれよかったなあ。ただエロいっていうだけじゃなくって、お話の方もきっちりしてたし」
「……ええ。誰かさんが散々そう言って宣伝して回ってましたね」
なんとなく恨み節っぽくなってしまったのは許していただきたいところ。何故って、そのせいでついうっかり手に取ってしまったんだから。
「ん? なに? もしかして僕が言ったから読んだの?」
「そういう言い方が出来なくもないような気がそこはかとなくするとでもいいますか」
「そっか。なるほど」
あーもう、どうしてそこで嬉しそうな顔するかな。だってナニでソレな本ですよ?
「だってさ、僕が面白いと思ったものを、誰かが面白いって思ってくれるのって嬉しいじゃん」
面白かったでしょ? そう尋ねる先輩の顔は、いつものちょっぴり腹立たしいそれとは違う、素直な笑顔。うう、なんかずるいなあそれ……
「……ええ、まあ、先輩はいろいろナニでアレでソレな人ですけど、そういうところは信用してますから」
「あのさ、もうちょっと素直に褒められない?」
「イヤです」
無理なものは無理です。
だって、先輩は先輩だし、ねえ?
「ふん、別にいいけどさ。じゃ気を取り直して、もっとそんな本がないか、」
「いいですよそういうのは! おとなしくしてて下さい!」
「えぇ、だってせっかく初めて遊びに来たのに」
ひとのトコ来て家捜しするとか、あなたどこのラブコメですか……って違う違う、それはおかしい。そこは変だよ僕の頭!
「ん? 何さ変な顔して」
「なんでもありません! だから座ってて下さいってば。なんか飲み物でも持ってきます」
「気を使わなくてもいいのに。君と僕の仲じゃん」
「どんな仲ですかそれは。まったく……あ、だから勝手に漁らないの!」
「お、これは!」
「せーんーぱーいっ!!」
ああもう、誰か止めて下さいよこの人。たかが人の部屋に来るだけでなんでこんなにおかしくなるんだか……決めた、もう絶対ここには呼びません。用事があるんなら、先輩の部屋にしといてくださいよね、お願いしますよ!
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「ついにパーソナルスペースに入れちゃったらしいわよ!」
「まあ!」
「まあ!」
※てんぷれ