素人にはお勧め出来ない

何と言われても、困る。
僕が困る。
誰かが困る。
たぶん。



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「これで——どうかしら?」
 いつものように不敵に微笑む会長。
「ハッ……いいよ、受けて立とうじゃないか」
 対する先輩も、これまたいつものようににやりと笑う。はあ、売り言葉に買い言葉じゃないけど、もうちょっと考えてほしいなあ……
「ダ、ダメですそういうの! よくないと思います!」
「うん? じゃあいいよ、お前はそこで指をくわえて、僕の華麗な活躍を見ておくんだな」
「なっ……」
 彼女がじたばたするのも、まあ毎度のことすぎて、もう誰も何も言わない。っていうか保護者担当のはずのあの人も、最近とみに放置プレイがすぎるような……
「何か?」
「あ、いえ、なんでも」
「誤解のないように言っておきますね。時に愛するものを千尋の谷に突き落としてこそ、真の友というものではないでしょうか」
「違うと思います」
 そんなわけない。……ないよね?
「あら、いいじゃない別に。ねぇ、いっそ谷の底でもどこでもいいわ。二人っきりで仲良くしましょうよ」
「ええええ! あのその、そういうのもちょっとわたしっ! ……ああっ置いてかないで下さいよエロ魔王……じゃなくって先輩!」
「お前な……まあいいさ、ならちょいと行ってくるぜ、会長さん」
「よろしくお願いしますわね。仕掛けは彼女が綺麗に整えて下さってるんですから——せいぜい無駄にはしないように、ね?」
「言ってろ。んじゃ、始めるとすっかな——!」



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はじまらないしつづかない。
あと、たぶん視点の人はぶつぶつ言いながらも、先輩とかいう人の面倒を見るのに余念がない人だと思います。
それくらいでしかキャラ立てる場面ないしな!