『ベン・トー 7 真・和風ロールキャベツ弁当280円』(アサウラ)

表紙は新キャラのいい黒ストこと(表紙のファーストインプレッション的にはだいたいあってる)烏頭みこと。
どっこい、作中でのその役割はこれまでのキャラにはない立ち位置。
彼女との「対決」が、変態ことヨー・サトウのさらなる成長へと繋がる……のですが。
今回のメインはもう一つあると言わざるをえません。
容量的に三分の一くらい割かれてるんじゃねーのっていうかインパクト的にはそれ以上だよね、という。
はっちゃけ!白粉先生!、であります。
……これもだいたいあってる、と思う。


白粉先生最怖伝説は本編を読んでいただくとして、のっけから残念系男子どもによる残念系エピソードから入り、間にこれまた本編とは一切無関係の『三沢の乱』を余すことなく語る、という寄り道エピソード満載。
当然のようにセガネタもあり、となればどう見ても嫁です本当にありがとうございましたな著莪が出てこないはずもなく、今回もどう見ても嫁でした本当にありがとうございます。
大事な(ry
著莪は素晴らしいですね。
だいたいにおいて脇キャラスキーの当方ですが、著莪さんはたいへんに好きです。
……脇キャラじゃないよね?著莪。


脇キャラ押しとしては当然のように白梅様なのですが。
もちろん茶髪もいいし、期待のニューカマー・ウルフヘアもよかった……とか言い出すと切りがないので、それはそれとして。
個人的には沢桔姉妹がわりとダークホース的な感じで、まだまだ絡んでくるのがちょっと意外。
真の意味での再戦も近くありそうな気配を感じさせます。


メインたる半額弁当のネーミング・中身もなかなかふるっていましたが、そこに対抗するように今回はご家庭料理も登場。
しかもわりと予想外の方向から。
このご家庭訪問が一発ネタか、あるいは勘違いパパを今後の伏線として使用してくるか、こちらもほんのり気になるところです。
まあ、彼女自身はヒロインにはどう転んでもならないというかなってほしくないのですが。
貴女は今のポジションがいいのです。
そのままでいて下さい。


本筋はいつものように、気がつけばいい話かつ無駄に格好良く。
何故かと考えてはいけません。
たとえそれがなんであれ、困難にぶつかり挫折しやがて乗り越える姿は、きっと格好良いものなのです。
半額弁当であろうが、変態と呼ばれようが。きっと。


がしかし、今回何が一番、と聞かれたならば、やはりこう答えるしかないでしょう。
白粉先生、と。
いいぞ、もっとやれ。