『ウチの姫さまにはがっかりです…。 2』(鈴木鈴)

前巻は、個人的にはあんまりがっかりな感じじゃないなあ……と思ってましたが、二巻はそんなことなかったよ!
安心のがっかりっぷりでした、姫さま。
呪いのせいとはいえ、いやむしろ呪いは単にセーブしておけなくしているだけなので、本来やっぱりああいう人、おうまさんごっこ以下、総じてがっかり感を遺憾なく発揮しておられました。
そりゃあ正座もさせられるというものです。
最後のあのオチというか開き直りっぷりは、司聖さまの辺りで予想がついてしまう展開でしたが、あそこまできっぱり(しかも本人がまったく悪いと思ってない)やってのけられると、ですよねー、より、そうでなくちゃ、の域です。
それでこそ姫さま。


表紙にこそいませんが、新キャラ・キキモラさんもいい味出しておりました。
せっかくいろいろいい感じのシーンもあったのに、本領発揮の姫さまに全部持って行かれましたが、ああいう結末に落ち着いた、ということで、この先のがんばりに……期待出来るかなあ……
お師さま正式登場の暁には、もすこしいい目も見られるんじゃないかとひっそり願っておきます。


基本、ろくでもない人ばかりなので、一瞬シリアスになりかけても、きっちり落としてくれる安心設計。
ある程度人間関係の出来上がっている今回は、盛り上げるのも落とすのも、前回より綺麗に回っていた印象、どこまで続けるのがいいのか今一つ分からない作品ですが、もう少し見ていたいところです。
さらなるがっかり残念な人の登場に期待しつつ。