『彼女は戦争妖精 7』(嬉野秋彦)

彼女は戦争妖精7 (ファミ通文庫)

彼女は戦争妖精7 (ファミ通文庫)

七巻目にして、ついにという気さえしてしまう「幕開け」。
疑いようもなく、終章の開始となります。
舞台に役者は揃いつつ……と言っていいものか。
さつき・ルテティアは一見、ここで表舞台から退くようにも見えます。
……が、やはりさつきのこれまでを考えれば、もう一度絡む場面も来るはず。
それが果たして吉と出るか凶と出るか。
未だメインキャラに退場者は出ていませんが、今回の戦闘を見るに、近いであろう薬子含めた彼ら彼女ら自身の激突の際、何がどうなるかはまったくの未知数。
今回出てこなかったあの二人も、ジョーカー的な役割で参戦してくる予感もあり、先が楽しみであり、怖くもあり。


で、伊織くんです。
なんか一足飛びに行き着くところまで行ってしまわれました。
これは以外というか驚いたというか……
決定的に誰かを選ぶ、という作品ではないような気がしていたので。
しかし、こうなった以上、そしてああいった決断を下した以上、彼はもうこのレースから降りる選択肢を捨てたことになります。
彼は何に抗い、何を手にするのか。


しかし、今回一番ヒットしてしまったのは、ルテティアがエルクを指して「女装江戸っ子」とのたまったこと。
いや確かに言われてみればそうなんですが。
女装江戸っ子……
エルクはなかなか好きなキャラなので、出来れば退場して欲しくないのですが。
今回みんな仲良く死亡フラグ立てまくっていたので、その辺も含めてどうか……と淡い希望を抱きつつ。