『鬼舞 見習い陰陽師と橋姫の罠』(瀬川貴次)
- 作者: 瀬川貴次,星野和夏子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/03/01
- メディア: 文庫
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……そんなに間違ってないんじゃないかと思います。
別に主役でもなんでもない彼らの可愛いこと可愛いこと。
冒頭の畳さんなんか、もはやヒロインの風格です。
絵面はどう考えてもシュール以外のなにものでもないので、残念ながらイラストなしのシーンなのですけれども。
イメージ的には、どこぞの枕さんみたいな感じかな……
それはそれとして、正しく主人公な人間サイドの皆さんには新キャラを投入。
みんな大好き(かどうかは知らない)渡辺綱さん(幼)です。
いや(幼)は別にどうでもいいのですが。
でも凛々しい青年、ではなく、道冬の相方としてのポジションを埋めてくれて、ちょっとほっとしました。
安倍さん家のお二人は、やはり「お兄ちゃん」という感じなので……
綱が出てくれば、当然副題にもある通り橋姫で鬼退治で腕切り落とすわけですが、その手前にあらすじにもあるちょっと一山。
即ち、道冬くん女装潜入内裏編。
正直、やらせた大人たちは面白半分のところあるよね、という気もしないではないです。
展開としても、やるならやるで、もうちょいウェイト割いてくれても……なのですが、イラストが妙に可愛いので全面的に許せます。
二枚しかイラストがなくても許せます。
可愛いは正義。
ちょっぴり才能の片鱗も見せた道冬くん、周囲が段々と賑やかになってくる中、史実と絡めたエピソードの中でどう個性と魅力を発揮してくれるか、「見習い」なりの奮闘に今後も適度に期待。
余談。
コバルト本誌の短編には、付喪神のイラストがあるらしく。
見たい……