『あやかし江戸物語 妖狼たちにご用心!』(伊藤たつき)
- 作者: 伊藤 たつき,音中さわき
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/01/29
- メディア: 文庫
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時代考証がー、とか、そういうのは置いといて、主役たる元気娘と、お約束のように気づいてもらえないヒーローくんたちのバタバタを楽しむが吉。
なかなか良い意味で序章を裏切ってくれました。
二人ともそうくるかというか、それでいいのか!、という。
特にいえみっちゃん(そう呼ぶことにした)はいろいろ間違えてると思う!
ドSとかそういう問題じゃないよねそれ。
というか彼には信津名さんがいるから、むしろそのコンビでいいのではないでしょうか。
あの主従はわりとツボです。がんばれ信津名さん。
一方の二海さんは、どちらか現時点で、と聞かれたら彼なんですが、今一つウリというか押しがないのも事実。
インパクト的には空三・一陸の方がキャラが濃いのでやや負け気味。
もっとボロを出してくると良い感じかなと思います。
そんなこんなの二人のせいで、やはり元気娘のみこが光って見えるのもまた事実。
真のお役目としての自覚はちょっと薄いんじゃないの、とも思いますが、その辺深刻になるのは話が進んでから、ということにして。
煙助とのやりとりなんかは、非常にノリノリで好きです。
悪役さんが、どうにもちょっとがんばりが足りない感じなので、もうちょいそこはなんとかならないかしらん……なのですが、主要キャラの面々が、その辺りの弱さをぶっとばしてくれてるんじゃないかな、などと。