『氷結鏡界のエデン 2 禁断水晶』(細音啓)

前シリーズと同工異曲、という気もしますが、たぶん、届けたい想いとそれを乗せるべき「うた」(いろんな漢字をあてたいので、ひらがな)、というものでこの人の物語は織り上げられていて、であればそれは必然なのかあ、とも。


本編はとんとんと駆け足気味にも思えるほど順調に前へと。
うじうじ悩みそうなタイプのシェルティスですが、新キャラ・モニカの影響もあって、わりとあっさりいろいろと悟ります。
ここはもうちょっと悩んだり迷ったりさせてあげてもよかったんじゃないかなあ……
どんぞこはもう体験しちゃってるし、現在進行形できつい境遇におかれてはいるのですが、それでも。
一方のモニカは、今後ともひとつ架け橋になってくれそうなポジションで、この先も楽しみ。
恰好良い女の子……はもう既に一人いたような気もしますが、そこら辺を邁進しつつ、このシリーズの一面でもある、ゆるいところでも活躍していってくれると。


でもやっぱりイリスが一番とか教官よかったよねとかなんとかかんとか。少数派万歳。