『魔よりも黒くワガママに魔法少女は夢をみる』(根木健太)

魔よりも黒くワガママに魔法少女は夢をみる (ファミ通文庫)

魔よりも黒くワガママに魔法少女は夢をみる (ファミ通文庫)

それ魔法少女ちゃう!、とひとまずお約束に突っ込んでおいて。
昨今流行の(そうでもない)魔法少女ですが、契約先が魔族の時点でいろいろ間違ってます。
当の魔族もたいがいいい性格してるので、即ち導かれる先はコメディ路線。
魔法少女もいろいろ大変だよね……


そんなこんなで、中盤辺りまではどったんばったんどうでもいい感じで進みます。
無駄に字面が凶悪な武装とか、オロの扱いとか、こういうネタはわりと好き。
そして、あれこれの事情から予想していた通り、ライダー的なものもあってほっこり。
うん、君ならやると思ってたよ……
むしろわりと控えめだったのに驚いた、というのは個人的な感想。
中の人元気ですか?
本出してるくらいだから元気ですよね。
閑話休題


終盤は実のところわりとグロいんじゃないかとも思いますが、うまいことギャグ成分で中和している印象。
この辺ブレーキかけないとあれですよね、某魔女式アポカリプスになりますよね。
そういうのも好きだけど。


全体的に、わりとマイルドに仕立ててあります、というようにも見えて、もうちょいギャグにせよ黒い方にせよ、振り切れちゃってもよかった気もします。
仮にシリーズ化するとするなら、どちらにしてもどこかでカタルシスを見せてはくれると思うので、なんにしてももうちょっと見てみたいところ。